学園長 谷崎漱一郎
ないない尽くしで、金も時間も乏しいなかにあっても夢だけは見ることができます。だからといって、原稿催促に追われる夢だと、現実との境界もなく、むなしさが募ります。できれば、夢と知りせば覚めざらましものを、と思えるようなものに、めぐりあいたいですね。それをもとに原稿が書ければ……どうしてもそこに行ってしまいます。←編集後記に愚痴を書いても読まれないといいながら、自分でも書いてしまった愚かしさ。←蛇足を加える愚かしさ(これもまた蛇足)
秋野湯
いつも「たら〜」っと本を一読して読んだつもりになっていました。
が、この文豪道では、読んだ本に対して「何かしら」を書かなくてはいけないので、本の読み方が明らかに変わってきました。自分の考えが出てくる、または考えがまとまってくるまで、何度も何度も繰り返し読みます。
「何かを見つけなくては」「得なくては」という意気込みで文字を追っていくと、本文には書かれていない部分なども見えてくるようになりました。
一個の原稿を書くのに、まだとても時間がかかってしまいますが、もっと色々な文章を読んで勉強していきたいなと思います。
坂田汐見
今回は題材を決める段階でかなり苦心しました。当たり前のことですが、自分が“読まされた”文章と言っても、その理由は様々です。やはり内容に興味を持つ事が一番多く、それはあくまで個人的な興味による部分が大きくなります。というわけであえて今回は、インタビュー記事の構成に絞ってみました。しかしこれにより一つの題材でも切り口はいくらでもあり、また一つの切り口で考えてみるだけでもかなり多くのことが見えてくるということを実感しました。これをいかに仕事に生かすか、それが今後の課題です。
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