■添削前
でもおやじと呼ばないで
何年か前に初めて「発泡酒」が世に出た時、私はばかにしていた。
「あんなビールでもジュースでもない中途半端な飲み物がおいしいわけがない。」
「結構おいしいから飲んでみ、だまされたと思って。」
だまされなかった。結構おいしかった。私の冷蔵庫の主役はビールから発泡酒に切り替わった。
発泡酒ならなんでもいいわけではない。こだわりがある。
私はなんといっても「淡麗」だ。まずパッケージが良い。
女性たるもの、「ゴミを捨てる姿」まで想像してアルコール飲料を買うべきである。その点、「淡麗」はデザインが美しい。複雑なキリンの絵を中心に、すっきりと漢字2文字で銘柄を表している。外国に出しても人気が出そうなデザインだ。これならゴミを出す時に恥ずかしくない。
そして味。
ビールに慣れている口には、「軽すぎる」ものは物足りなく感じる。限りなくビールの苦みに近いものが良い。その点も「淡麗」は合格だった。
ビールと同じ満足感を得られ、ちょっとだけ値段も安い発泡酒。
社会人でいる限り、末長いおつきあいをお願いしたいものである。
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■添削後
でもおやじと呼ばないで
何年か前に初めて「発泡酒」が世に出た時、私はばかにしていた。
「あんなビールでもジュースでもない中途半端な飲み物がおいしいわけがない。」
飲み仲間が言った。
「結構おいしいから飲んでみ、だまされたと思って。」
だまされなかった。結構おいしかった。私の冷蔵庫の主役はビールから発泡酒に切り替わった。
発泡酒ならなんでもいいわけではない。こだわりがある。
私はなんといっても「淡麗」だ。
女性たるもの、「ゴミを捨てる姿」まで想像してアルコール飲料を買うべきである。「淡麗」はデザインが美しい。複雑なキリンの絵を中心に、すっきりと漢字2文字で銘柄を表している。外国に出しても人気が出そうなデザインだ。これならゴミを出す時に恥ずかしくない。
そして味。
ビールの苦みに慣れている口には、「軽すぎる」ものは物足りなく感じる。限りなくビールのテイストに近いものが良い。その点も「淡麗」は合格だ。
ビールと同じ満足感を得られ、ちょっとだけ値段も安い発泡酒。
仕事から戻るとまず一杯、という私にとって、末長いおつきあいをお願いしたい一品である。
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