文豪道学園
TOPへ
特集
添削道場
ミニ知識
学園長室
本学園のご案内
喫茶室デュエット
関連リンク
編集・文章技術サイト
≫日本エディタースクール
info_bungodo@hotmail.com
Copyright(C) 文豪道学園 All Rights Reserved.
»第6回テーマ「書評」

吉沢 翠 『いまを翔けぬけろ』27歳の骨髄移植 新風舎 2006年12月発行

ゆうすけこ

   詩とはいえ、いわゆる“闘病モノ”をここまでさらりと読ませることは難しい。
若さにあふれるひとりのOLが、骨髄移植をしなければ生きられないという現実にであう。健康診断の結果を直視できなかったこと、お父さんお母さんとのぎこちない会話、医師への恋ごころ、生きている人と死んでいく人との間での葛藤、生きるということへの問いなどなど、闘病のなかで感じたことを、詩と日記というかたちで書き連ねる。

 なぜ、さらりと読ませるのだろうか。

 それは、このような体験記を書くために、必要なことのひとつである“正直さ”があるからだろう。その“正直さ”とは、他者に対するモノだけではなく、自分自身に対するモノでもある。それがまさに闘病なのだと感じさせてくれる。

 そして、その“正直な”気持ち−つまり自己−は、決して弱すぎることもなく強すぎることもない。弱すぎることがないから安心してページをめくることができ、強すぎることがないから共感できるのだ。

 さらには、この詩にはかわいさすら伴う。
  “あんまり薬がおおいので
   しかもあんまりカラフルなので
   ジャムの空きびんに
   つめてみた
   ちょっとはあまく
   なるかしら”
  “なにがあってもやっぱりオンナ
   最後の最後まで
   カワイイ
   をあきらめないのさ”

ゆうすけこ。

≫他の人のも読む
広告 [PR] 再就職支援 スキルアップ アルバイト 無料レンタルサーバー